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关于空间形容词“厚/簿”的多义性-从认知语言学的角度出发-

日期:2025年07月31日 编辑:ad201107111759308692 作者:无忧论文网 点击次数:113
论文价格:300元/篇 论文编号:lw202507291003564948 论文字数:29566 所属栏目:日语论文
论文地区:中国 论文语种:日文 论文用途:硕士毕业论文 Master Thesis

本文是一篇日语论文,本研究基于数据库,对空间形容词「厚い・薄い」的多义性进行分析。本研究选用『現代日本語書き言葉均衡コーパス 中納言(Balanced Corpus of Contemporary Written Japanese,略称 BCCWJ)』,从该语料库中提取「厚い・薄い+名詞」、「–は+厚い・薄い」、「–が+厚い・薄い」、「–の+厚い・薄い」等形式的用例,并通过归纳分类方法构建多义网络。

第1章 先行研究

1.1次元形容詞の定義と分類に関する研究

次元形容詞に関する先行研究は、主に定義や分類、及び多義性研究に分けられる。代表的な研究として、西尾(1972)、国広(1982)、久島(2002)などがある。

西尾(1972:69)は、「延長を持ち、空間の一部を閉めていることから得た概念」を「次元形容詞」と定義している。「物事が空間の中に位置し、そのある部分を占めている」ことを表す語群として「大・小・高・低・長・短・深・浅・太・細・厚・薄・遠・近」が挙げられ、小出(2000)などはこれらの語を「次元形容詞」と名づけている。西尾(1972:70)は次元形容詞を以下の4種類に分類している。

①1次元:ながい——みじかい、とおい——ちかい、たかい——ひくい、ふかい——あさい、あつい——うすい 上の10語が1次元の量、すなわち長さにもっぱら関係し、面積や体積を表すものでないことは言うまでもない。他の諸語は二つ(以上)の次元量にまたがるもので、次のように分けられる。 ②1・2次元:ふとい——ほそい ③2・3次元:あらい——細かい ④1・2・3次元:おおきい——ちいさい、ひろい——せまい 

西尾の分類法について見ると、特定の側面のみを次元形容詞で捉えており、全体的な視点が欠如していることが明らかである。一方で、認知言語学の観点からは、人間は物事を総合的に把握する傾向があるとされている。その不足に対応し、趙(2015)は新たに次元形容詞を「次元形容詞は物事が空間の中に位置し、そのある部分を占めていることを知覚し概念化され、また、言語化されたものである。」と定義し、以下のように分類している。

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1.2日本語の次元形容詞の意味拡張に関する研究

日本の次元形容詞に関する研究は、主に意味の拡張や多義性に注目している。特に、ベクトル性の有無、空間・非空間的意味の捉え方、子どもの言語習得過程、メタファーやメトニミーの言語的役割への関心が見られる。これらのアプローチは、形容詞の理解と言語学習に新たな洞察を与えている。

国広(1982)は「ベクトル性の有無」という観点から、次元形容詞を「高・低・深・浅・遠・近」という「ベクトル性のあるもの」と「長・短・太・細・厚・薄」という「ベクトル性はないもの」に分け、体系化した。同時に、「大きい・小さい」の抽象化程度が他の次元形容詞と比べて高く、子供にとってもっとも習得やすいと述べている。①

丹保(1991)は国広(1982)の結果を踏まえ、「ベクトル性」のある次元形容詞「高い」「低い」「遠い」「近い」を対照として考察し、位置形容詞における概念的意味分割の基準を提出した。多義語の次元形容詞における分析に新たな考えをもたらしている。

久島(2002)は国広(1982)の研究成果を基に、次元形容詞と対象の認識の関係に焦点を当て、その体系を構築しようとした。具体的には、対象を「もの」と「場所」の二つのカテゴリーで分類し、それに基づいて次元形容詞を「もの」系と「場所」系に明確に区分した。これらの区分は、非空間的意味を持つ次元形容詞を整理するためのものであり、非空間的意味を持つ次元形容詞、例えば「心の隔たりが大きい」、「肝玉が太い」、「情 に薄い」などの表現における「隔たり」、「肝玉」、 「情」が「もの」として扱うか「場所」として扱うかは、判定が難しい場合がある。

第2章 関係理論と研究方法

2.1関係理論

語は単音語、多義語、同音異義語という3つの種類がある。国広(1982)では「多義語」(polysemic word)を「同一の音形に、意味的に何らかの関連を持つふたつ以上の意味が結び付いている語」と定義されている。それに、個々の事例の意味もスキーマもそれぞれ自立しているかいないかは、多義語を同音異義語から区別する基準として使われる。籾山(2021)は多義語分析における詳しく究明しなければならないことを以下の4つ挙げている。

1)何らかの程度の自立性を有する複数の意味(多義的別義)の認定 2)プロトタイプ的意味の認定 3)複数の意味の相互関係の明示 4)複数の意味すべてを統括するモデル・枠組みの解明

 籾山(2021)の基準にふまえ、本研究で援用する関係理論について紹介する。 

籾山(1995)は、多義語の複数の意味のうち、用法上制約がない、あるいは少ないものをプロトタイプ的意味、用法上制約のあるものを非プロトタイプ的意味という判定基準を提出した。それに、籾山(2021)では、最も基本的な意味であると直観的に感じられる意味をプロトタイプ的意味という説明を補充した。つまり、用法上の制約、頻度及び想起テストといった3つの手法から、語のプロトタイプ的意味を究明することができる。

2.2研究方法

本研究では、データベースに基づき、次元形容詞の多義性分析を行う。 『現代日本語書き言葉均衡コーパス』(以下略称BCCWJ)は、現代日本語の書き言葉の全体像を把握するために構築したコーパスであり、書籍全般、雑誌全般、新聞、白書、ブログ、ネット掲示板、 教科書、法律などのジャンルにまたがって1億430万語のデータを格納して、 各ジャンルについて無作為にサンプル抽出してる。 すべてのサンプルは長短二つの言語単位を用いて形態素解析されて、さらに 文書構造に関するタブや精密な書誌情報も提供されている。BCCWJの厳密さに基づき、研究対象のデータ抽出にはBCCWJを用いることにする。

三次元形容詞は語形から見ると、 形容詞一般と同様に、「い」という語尾がついている。形容詞には限定用法と叙述用法がある。本文ではその二つの用法をもとに、「厚・薄」によって修飾される名詞を切り口として、「厚・薄」の多義性を比較し、分析する。そのため、BCCWJから「厚い・薄い+名詞」、「–は+厚い・薄い」、「–が+厚い・薄い」、「–の+厚い・薄い」の形式で用例を引き出す。

しかし、形容詞が他の品詞と結合して合成語を形成する場合、そのような語は研究対象から排除する。野田(2011)によれば、合成語は「2つ以上の自由形態素から構成される語」で、これは主に複合語と派生語に分類される。①合成語を研究から除外する理由は、その意味が複数の形態素から形成され、一つの形態素だけに由来するわけではないためである。特に、合成語内で使用される次元形容詞の部分を分析する際、他の構成要素の影響を無視わけがない。そのため、合成語では、次元形容詞の意味のみを精密に分析することが難しくなる。これが、合成語を研究範囲外とする主な原因である。

第3章 関係理論と研究方法 ................... 12

3.1 関係理論 ...................................... 12

3.1.1 プロトタイプ的意味について ................... 12

3.1.2 メタファー、メトニミーについて.................. 13 

第4章 次元形容詞「厚い」「薄い」の多義性分析 .......................... 16

4.1 「厚い」「薄い」のプロトタイプ的意味 .................................. 16

4.2 「厚い・薄い」の多義性に関する分析 ..................................... 17 

第5章 「厚い・薄い」の多義性に関する比較分析 ......................... 40

5.1 言葉の特質 ................................. 42

5.1.1 共起成分の段階性 ........................... 42

5.1.2 形容詞の相互補完性 ......................... 44

第5章 「厚い・薄い」の多義性に関する比較分析

5.1 言葉の特質

5.1.1 共起成分の段階性

辻(2005)は「段階性のないカテゴリー」の例として、「アメリカの上院議員」をあげ、「人間は上院議員かそうでないかの是非判断でしかない」と説明している。②逆に、「裕福な人」、「背が高い人」の例を参考に、「裕福さ」「身長」が一つの標準値で判断され、前後に程度差があり、単純に是非判断ではないため、「段階性のあるカテゴリー」とされている。趙(2015